国内裁判例・審決例レポート

国内裁判例・審決例
レポートアーカイブ

国内裁判例・審決例レポート 2025年 第15号

「モルック」事件

(知財高判令和7年9月11日 令和7年(行ケ)第10001号)

 

概要

(1)登録商標の識別力の有無が争点となった異議申立ての登録一部取消決定に係る取消訴訟事例。

(2)本件商標は識別力を欠く(商標法第3条第1項第3号に該当する)と結論づけた(異議決定維持)。

(3)異議申立ての重要性を再認識させる事例。

国内裁判例・審決例レポート 2024年 第3号

「athlete Chiffon」事件
(知財高判令和5年10月12日 令和5年(行ケ)第10038号)
(1)審決取消訴訟において、出願商標「athlete Chiffon」が自他商品役務識別力を欠くとして拒絶となった事例(特許庁の拒絶審決を維持)。
(2)指定役務分野で「athlete」と「Chiffon」の語がどのような態様で、いかなる意味にて用いられているかを一般取引実情として認定し、識別力の有無を評価した。
(3)商標から認識される意味を一般取引実情に基づいて評価する手法に関する参考事例。