国内裁判例・審決例レポート

国内裁判例・審決例
レポートアーカイブ

国内裁判例・審決例レポート 2026年 第4号

「車両シートに取り付けるためのチャイルドセーフティシート」事件

(知財高判令和7年10月8日 令和6年(行ケ)第10100号)

 

概要

(1)特許庁は、本件特許についての誤訳の訂正に係る訂正を認めた上で、「本件発明についての無効審判の請求は成り立たない」とする審決をした。これに対し原告が審決取消訴訟を提起した。

(2)知財高裁は、本件訂正につき、「『linear』を『直線的』と訳した場合に、原文の記載と明細書の記載とで意味が異なるとは認められない」ため、「『直接的』の誤訳であるとして訂正を求めることは誤訳の訂正の要件を充足しない」と判断し、本件審決を取り消した。

国内裁判例・審決例レポート 2025年 第6号

「多角形断面線材用ダイス」事件

(知財高判令和7年2月27日 令和6年(行ケ)第10013号)

 

概要

(1)審決取消訴訟において、訂正の許否(新規事項の追加)が争点となった事例。

(2)裁判所は、本件訂正事項は、本件明細書の当初記載事項との関係で新たな技術的事項を導入するものであるから、本件訂正は認められないと判断した(特許庁審決を取消)。

国内裁判例・審決例レポート 2024年 第12号

「ワイヤレススカッフプレート」事件
(知財高判令和5年12月21日 令和5年(行ケ)第10016号)

(1)図面の記載に基づく訂正の可否が1つの争点となった事例。
(2)裁判所は、本件特許の図面には、本件訂正の根拠として十分な内容が図示されているとして、訂正は適法であると判断した(特許庁審決の判断を支持)。

国内裁判例・審決例レポート 2024年 第8号

「2,3-ジクロロ-1,1,1-トリフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロプロパンまたは2,3,3,3-テトラフルオロプロペンを含む組成物」事件
(知財高判令和5年10月5日 令和4年(行ケ)第10125号)

(1)審決取消訴訟において、「除くクレーム」とする訂正の適否が争点となった事例。
(2)本件訂正における「除くクレーム」が新規事項の追加に該当しないと判断した(特許庁審決の判断を否定)。
(3)「除くクレーム」が新規事項の追加になるか否かを判断する際の参考になる事例。

国内裁判例レポート 2023年 第32号

「非水系塗料用の粉末状揺変性付与剤」事件
(知財高判令和5年8月10日 令和4年(行ケ)第10115号)
(1)特許取消決定取消訴訟において、訂正の適否が争点となった事例。
(2)本件訂正は、誤記の訂正を目的とするものではないと判断した(特許庁取消決定の判断を肯定)。
(3)誤記の訂正に該当するか否かを判断する際の参考事例。

国内裁判例レポート 2023年 第29号

「噴射製品」事件
(知財高判令和4年8月4日 令和3年(行ケ)第10090号)
(1)審決取消訴訟において、訂正の目的に関する判断の誤りが争点となった事例。
(2)裁判所は、訂正事項は、訂正前の請求項の構成によって奏される作用効果を記載したにすぎないものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものと認めることはできないと判断した(特許庁審決を取消)。

国内裁判例レポート 2023年 第11号

「積層体」事件
(知財高判令和5年3月9日 令和4年(行ケ)第10030号)
(1)特許取消決定取消訴訟において、「除くクレーム」が争点となった事例。
(2)本件訂正における「除くクレーム」が特許請求の範囲の減縮に該当し、新規事項の追加には当たらないと判断した(特許庁取消決定の判断を否定)。
(3)「除くクレーム」が新規事項の追加になるか否かを判断する際の参考事例。