国内裁判例・審決例レポート

国内裁判例・審決例
レポートアーカイブ

国内裁判例・審決例レポート 2024年 第7号

「経皮的分析物センサを適用するためのアプリケータ」事件
(知財高判令和6年1月22日 令和5年(行ケ)第10024号)
(1)審決取消訴訟において、新規性判断が争点となった事例。
(2)特許庁の審決において引用文献に開示されているとされた本願の発明特定事項「作動部材」について、引用発明の認定に誤りがあると判断し、裁判所は本件発明の新規性を肯定した(特許庁審決を取消)。

国内裁判例レポート 2023年 第26号

「エルデカルシトール前腕部骨折抑制医薬用途発明」事件
(知財高判令和4年12月13日 令和3年(行ケ)第10066号)
(知財高判令和4年12月13日 令和4年(ネ)第10065号)
(1)審決取消訴訟、特許権侵害差止等請求控訴事件において、医薬用途発明の新規性が争点となった事例。
(2)「技術常識」に基づく当業者の認識によれば各相違点は実質的な相違点とはいえないとして、新規性を否定した(特許庁審決の判断を支持)(控訴人の請求を棄却)。

国内裁判例レポート 2023年 第21号

「茶枝葉の移送方法並びにその移送装置並びにこれを具えた茶刈機」事件
(知財高判令和5年4月20日 令和4年(行ケ)第10098号)
(1)審決取消訴訟において、新規性および進歩性の判断の誤りが争点となった事例。
(2)裁判所は、「直後方」の限定を考慮し、甲1発明に対する本件発明1の新規性および進歩性を肯定した(特許庁審決の判断を支持)。

国内裁判例レポート 2023年 第9号

「5-アミノレブリン酸リン酸塩、その製造方法及びその用途」事件
(知財高判令和5年3月22日 令和4年(行ケ)第10091号)
(1)審決取消訴訟において、新規性が争点となった事例。
(2)原告が主張するような引用発明を引用文献から認定することはできないとして、本件発明は新規性を有すると判断した(特許庁審決の判断を支持)。
(3)化合物発明の新規性を主張するにあたって参考になる事例。